有機物汚染分解剤「シュア・ゴー」「LK300&301」
シュアゴー使用例
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グリース・トラップ用曝気装置
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微生物活性効果と安全性
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  悪臭、汚水、害虫、雑菌の温床が無くなる! 鉱物油除去では、二次汚染を防ぐ!
バイオメディエーションとは

パン、ビール、チーズ等の製造業者や製薬業者は、長年有用な微生物を利用し、役立ててきました。基本的には、身近にある適切な微生物を見出
し、培養しながら応用してきました。しかしながら、現在まで、石油、食用油等の有機汚染に微生物を応用して問題を解決するという方法は存在しませ
んでした。
       
 HI−BAR社(UK)は、ケルプ(海藻の一種)から固有のミネラルと栄養素を加工・抽出し、環境負荷の小さな、有機汚染物分解剤を開発しました。198
0年代までに、ゴミを処理する多くの微生物が開発され、培養されてきました。しかし、それぞれのゴミの種類により適切な微生物を選択し、応用する
には費用と時間が必要でした。更に、これらの微生物を元来生存してきた環境とは異なる環境で使用すると、これら微生物の生存率は極端に低下し
ます。また、このような微生物をスプレーに加工したり、圧力をかけて使用することも困難です。微生物の温度や化学物質に対する適応性は、かなり
低いと考えなければなりません。

HI−BAR社は、深海に成育するアイスランドケルプから抽出した一連の製品を開発しました。この一連の製品は、石油、食用油等の有機汚染物を、
自然界に安全な物質に分解して、環境に戻すことができます。他の有機物も同様ですが、石油や動植物油には、その内部で成育できる微生物を含
んで います。 石油製造業者や食品加工業者にとって幸いにも、これらの微生物は非常に微量であり製品の品質を左右するには至りません。HI−B
AR社の製品は、この内在微生物を増殖させることができるのです。

食品や化学物質が流出した場合、汚染除去のために化学物質やその現場で生存できるのか判らない微生物を持ち込むという、闇雲な方法で処理す
るのではなく、HI−BAR社は、HI−BAR社の製品を用いて確実に処理します。 HI−BAR社のミネラルや栄養素を含む多くの製品は、元来汚染現
場に存在している微生物を増殖させることができます。増殖した微生物は、汚染物を二酸化炭素、水、グリセリン、ミネラルの塩等に分解します。HI−
BAR社の処理方法は、自然界に存在する微生物を利用し、安全に浄化することができるのです。

本製品には、生物学的活性を用いて浄化処理を効率的に行うため、二つの構成要素が含まれています。

1)内在微生物
アイスランドケルプに含まれる固有の微生物が含まれており、この微生物は炭化水素の長鎖構造を切断する機能を 持ち、有機物の分解を助けること
ができます。この微生物は、自然界に自然に見られるもので、安全で全く病原性を持たないものです。
2)酵素
アイスランドケルプの構成要素固有の物質で、有機物を微生物が分解し易い物質に変化させる機能を持っています。その機能により、有機物の中ま
で製品が侵入し、更に、そこに存在する微生物の分解能力を高めることができます。

HI−BAR社の処理方法は、被害が及んだ環境を可及的速やかに浄化できます。これは、環境負荷の大きな薬品の使用による二次汚染を避け、環
境にやさしい自然界から得られた製品を用いて処理を行っているから可能なのです。
言い換えれば、自然界に存在する微生物の自然に持ち合わせた能力を、向上させる方法であると言えます。大自然は、自分自身を守る全ての能力を
備え、デリケートな環境バランスを保っているのです。生物活性を利用したHI−BAR社の処理方法は、自然界にある微生物による汚染除去処理の効
率を数千倍に高めることにより、大自然を守っているのです。
一連の製品は、食品グレードの高品質アイスランドケルプと水から作られています。製造は、化学的方法ではなく、発酵と生物学的触媒法によるもの
です。HI−BAR社の製品や処理方法は、環境にやさしいだけでなく、生物循環の理に適ったものです。
シュアゴー/Shur-go
シュアーゴーは、アイスランドケルプとラミナリアデジテータを加工・抽出して得られるミネラルと栄養素の混合物で、有機物を分解させる微生物の増
殖を促進させます。シュアーゴーは、1976年に発売され、今日に至るまで非常に良い成績を残しています。
シュアーゴーは、有機物を分解する微生物が有機物を代謝する時に必要とする微量のミネラルを供給し、増殖に必要な栄養素を与えます。その結
果、動植物油等の有機物を二酸化炭素、水、単純な塩に分解する。また、腐敗臭やある種の化学物質の臭いもすばやく消去します。

シュアーゴーに自然に含まれる界面活性剤により、水中で油脂が形成する膜も分散させるので、油脂の中にもシュアーゴーが浸透し、分解を早める
ことができます。

シュアーゴーの応用分野】  
     
シュアゴー使用例
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グリース・トラップ用曝気装置
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微生物活性効果と安全性
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グリース・トラップの浄化処理と維持
浄化合併槽の生分解促進・消臭
畜産廃棄物の生分解促進・消臭
生ゴミの消臭

容量: 10g・20g・200g

使用方法・・・・グリース・トラップの場合
 

1)シュア・ゴー投入前の確認

@強力な殺菌剤を使用していないか強力な殺菌剤を使用していますと、グリース・トラップ内に菌が生息できず、シュ ア・ゴーを投入しても、シュア・
ゴーが菌製剤ではないため、生分解は進行しません。
ApHの確認食器自動洗滌機を使用している場合、殺菌のためアルカリ洗剤(水酸化ナトリウムや水酸化カリウム配合)を使用していることが多く、大
抵は中和槽で中和してグリース・トラップに流入するのですが、中和していない場合グリース・トラップがアルカリ性になり、菌が生息できなくなりま
す。生分解可能なpHは、6.5〜8.5の間です。
B強電解水を殺菌に使用していないかpHの場合と同じで、生分解ができない状態になっています。
C中和されている場合菌の絶対数が少ないので、菌を投入してやることが必要です。真水で手を洗って投入しても効果がありますが、菌製剤の使用
が必要です。菌製剤については、効果的なものを選定実験中です。
D中和されていない場合バイオ・レメディエーション手法での浄化はできません。

2)グリース・トラップ容量とシュア・ゴーの投入量

グリース・トラップの容量
   人手による投入 
     自動注入装置による投入           
立ち上げ時
  (グリーン・ラベル)
立ち上げ後
 (ブラック・ラベル)
最初の1カ月
(グリーン・ラベル)
2カ月目以降
(ブラック・ラベル)
 ≦200g
  400 
  1200 
  2000 
  4000 
  6000 
  8000 
10000 
12000 
14000 
1g/日/4日間
2 〃 4 〃
3 〃 4 〃
4 〃 4 〃
4 〃 5 〃
4 〃 5 〃
4 〃 5 〃
4 〃 5 〃
4 〃 6 〃
4 〃 6 〃
1g/週
 2 〃
 3 〃
 4 〃
 4 〃
 5 〃
 6 〃
 7 〃
 8 〃
 9 〃
0.50g/日
 0.61 〃
 0.92 〃
 1.22 〃
 1.78 〃
 2.18 〃
 2.58 〃
 2.78 〃
 3.03 〃
 3.38 〃
0.25g/日
0.33 〃
0.59 〃
0.72 〃
0.90 〃
1.09 〃
1.29 〃
1.49 〃
1.52 〃
1.98 〃
     
3)人手による投入の際の注意

@シュアーゴーの投入は、排水系が閉じられているか、または、流出量が最小限の時に行なって下さい。
(例えば、社員食堂であれば、休日前の業務終了時)
A投入に際しては、所定量を流入側から見て第1槽、第2槽に1/2宛均一に投入して下さい。

4)投入開始後の注意

@ 投入開始後1〜2週間は、時々見回って下さい。通常1週間でスカムが発生して変化が生じ、2週間で臭気が消え、4週間で汚水が透明になりま
す。
A最初の1〜2週間で変化が出ない場合は、例えば、使っていなかった殺菌剤を急に使い始めたり、洗剤を変更したりと言う、微生物が増殖しない何
らかの原因がありますので、調査が必要です。
B浄化処理が一旦立ち上がれば、投入量を減らしても元には戻りませんが、投入を忘れたり中止すると、約2週間で元に戻りますので、注意が必要
です。

結果発現時期
通常2週間で臭気が消え、4〜5週間で水質が改善されます。汚れが酷い時は、時間が長くかかりますが、徐々に改善されます。

注 意
1)pHが高いと、微生物が死滅していますので、浄化の効果は出ません。中性であることを確認してご使用下さい。
2)安全とは言っても、食物ではありませんので、飲まないで下さい。
3)小さなお子さまの手の届かないところに保管して下さい。
MSDS】発行されます。


鉱物油用汚染処理剤「LK−301
鉱物油用汚染処理剤「LK−301」は、英国「HI−BAR」(ハイバー)社により開発された燃料油・潤滑油等の鉱物油による汚染の処理・除去剤です。除
去された懸濁状態の鉱物油は、「LK−301」に含まれる栄養素や活性剤が環境に
存在する微生物を活性化させ、水と炭酸ガスに生分解されます。

「LK−301」は、北海ケルプを原料とし、醗酵工程を経て製造された「自然製品」であり、環境負荷の小さな製品です。

LK−301の特長

1)自然界に生息する北海ケルプを原料として製造された「自然製品」のため、環境負荷が小さい。 
2)菌製剤ではなく、自然界に生息する微生物を活性化させる活性剤のため、燃料油潤滑油等のあらゆる鉱物油の生分解を促進させます。
3)コンクリートや鉄に付着した鉱物油の除去には合成洗剤も有効ですが、LK−301は鉱物油を除去するだけでなく、除去した鉱物油を懸濁状態にし
て長時間安定に保つことができます。そのため、除去された鉱物油が他の場所に付着する二次汚染が発生しにくくなります。

LK−301の用途
 1)流出原油・重油等の海上・河川での分散・生分解処理。
 2)流出原油・重油等が接岸して付着・汚染した護岸・海岸の汚染除去・生分解処理。
 3)鉱物油で汚染されたコンクリート・鉄等の床・壁の汚染除去・生分解処理。

LK−301の使用方法
生分解は、水・酸素・一定の温度の存在下で、界面でのみ進行します。いかに界面を増やすか、いかに微粒子に分散するかが重要です。

1)流出原油・重油等の海上・河川での処理
流出原油・重油等が接岸することを防ぐことが目的のため、水中に速やかに分散することが必要であり、原液を直接油層にシャワーします。シャワー
の量は、流出原油・重油等の量に依存します。分散状況を見ながらシャワーすることが必要です。
2)鉱物油で汚染されたコンクリート・鉄等の床・壁の汚染除去
汚染された物から鉱物油を除去するには、鉱物油の表面をLK−301で溶解(実際には分散)させながら、剥がすように除去し、この作業を数回繰り返
します。そのため、被汚染物への浸透深度、付着量、付着後の時間、鉱物油の粘度等に応じてLK−301を希釈して使用します。
      一般的には、 重油    3 〜 5 倍
                マシン油  6 〜 7 倍
             軽油    10 〜 15 倍
を基準に、他の要因を加味して調整します。分散状況の判定が重要となります。
使い方例

MSDS】発行されます。

容 量】 20g・200g

バイオレメディエーション(Bioremediation)について
自然界には、パンやチーズを作る酵母のように、人間の生活に有用な微生物が多く生息しています。この様な微生物を利用して環境汚染を修復する
技術をバイオレメディエーションと言います。

自然界に生息する微生物の中には、炭化水素を好んで分解(食べる)する微生物も多く居り、この種の微生物を活性化させて鉱物油汚染を修復する
ことが欧米では日常的に行われています。
但し、この種の微生物は、栄養素や活性剤が無ければ炭化水素を代謝することができません。
また、ある種の微生物のみを増殖させることは、実験室では可能であっても、自然界では極めて困難であり、また、本来生息していた環境を離れて別
の環境に移した場合、土着の微生物との間で抗原抗体反応に似た争いが起こり、生分解の効果を発揮できない場合があります。

LK−301は菌製剤ではなく、適した環境に生息している微生物に栄養素と活性剤を供給することにより、鉱物油の除去と生分解を促進させるので、安
全に安価に汚染を修復できるのです。

洗浄後の接着試験



LKシリーズには、天然物から得られた界面活性剤が含まれており、脂肪、油分、グリース等の炭化水素を微小粒に分散させ、微生物が表面に取り付
きやすく、摂取しやすくすることにより、バイオメディエーションを効果的に進行させます。



お問合せ先:
有限会社テクニコンインターナショナル  
東京都文京区千駄木3−28−7 〒113-0022
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E-mail: support@technicon.jp
製造: HI−BAR(UK)LYD