シュアゴー使用例
  
グリーストラップ処理実験結果

<Sample 1>: 航空自衛隊入間基地
1.はじめに
  航空自衛隊入間基地殿では、バクテリア製剤によるグリーストラップの処理を実施されており、一定のの成果が認められています。しかしながら、グリーストラップ容量に対して排水量が圧倒的に多いため、ご担当者は下水放流基準を満たしていないのではないかとの危惧をお持ちでした。英国HI−BAR社製造の「シュア・ゴー」は、北海ケルプを原料とするバクテリアの活性剤であり、処理能力に限界があるグリーストラップに投入することにより、処理能力に限界のあるバクテリアを活性化し、下水放流基準をクリアーすることができるのではないかと考え、処理実験を行ないました。
2.実験現場・容量
  航空自衛隊入間基地グリーストラップ、1600g。
3.排水量
  200t/日。
4.期間
  平成12年 6月12日 〜 7月28日
5.実験方法
  1)ブランクとして、処理前の排水を採取し、分析しました。
  2)グリーストラップへの厨房排水の流入が最少になる時点(概ね19時)に、シュア・ゴー2gをグリーストラップ の第一、第二槽に手で投入をお願いしました。この作業を 6月12日から連続5日間実施、以後7日目、14日目、21日目、28日目、36日目に実施して頂きました。
  3)その間、14日目、28日目、40日目に処理後の排水を採取し、分析しました。
  4)分析は、生活廃水の一般的項目の、pH、BOD、COD、SS、n−ヘキサン抽出物の5項目を行な
      いました。
  5)分析は、鞄c岡化学分析センターに委託して実施しました。
6.結果
分析項目
単位
下水放流基準
6月12日
6月26日
7月10日
7月28日
水素イオン濃度(pH)
5.0〜<9.0
5.3
6.8
5.6
5.0
生物化学的酸素要求量(BOD)
mg/g
<600
1700
920
2800
260
化学的酸素要求量(COD)
mg/g
610
170
280
57
浮遊物質量(SS)
mg/g
<600
610
300
84
75
nーへキサン抽出物質量
mg/g
<30
400
49
110
54

  *7月10日の数値悪化は、残飯減容機の故障による食用油の大量流入によるものです。

7.考察
  1)シュア・ゴーでの実験前の水質では、一般的下水放流基準を満たしておりません。
  2)今回の実験に使用したシュア・ゴーの量は、200t/日の排水量に対して極めて少量であったにも拘らず、分析データは一定の効果があったことを示しています。
  3)望ましくは、グリーストラップに流入する前(厨房から流出する所)で、排水量に対して5ppm程度になるよう自動注入すれば、配管の閉塞も防げ、下水への放流基準もクリアーすることができると考えます。

Sample 2>: ハワイ駐留アメリカ陸軍

1980年3月、ハワイ駐留陸軍は、オアフ島の13カ所の食堂にある、20カ所のグリーストラップの処理を、今までとは異なった方法で実施することを考え始めた。施設のゴミを埋立処理する際に、EPAの規則に準拠するよう求められていたため、毎日3000人の兵士の食事を賄う食堂のグリーストラップにシュアーゴーを使用することを試みた。1980年3月に始められた実験は、非常に有効であることが証明され、1980年7月ハワイにある全ての陸軍の施設のグリーストラップに使用する契約が結ばれた。

シュアーゴーで処理する以前は、月に1〜2回20カ所のグリーストラップの汚水をポンプで吸引清掃し、週に2〜3回グリーストラップに繋がる配管を清掃していた。シュアーゴーの使用が始まって以降、ポンプによる吸引清掃は不要になり、配管の詰まりの問題もなくなった。

更に、シュアーゴーが食堂のグリーストラップで使用され始めて2〜3カ月後に、下流にもシュアーゴーの効果が見えてきた。徐々にではあるが、明らかに排水処理場に流れてくる油分の量が減り、効果が見え始めた。 以前は、沈殿槽の水面から手で油分の塊をすくい取っていたが、その必要はなくなり、沈殿槽の間を繋ぐ配管も元の6インチの大きさまで内径が戻った。それまで、この配管は油分や汚泥の付着により直径が2〜3インチ細くなっていた。

1980年9月、陸軍省の視察官が訪問した際、シュアーゴーを使用した陸軍の業績を賞賛した。更に、陸軍によってなされた成果に基づき、ハワイ駐留の全軍に、この様な問題処理に対してシュアーゴーを使用することを検討する合同検討グループが作られた。

本件に関する詳細な情報は、以下に連絡することにより得られる。

  Commander
  USArmy Support Command,Hawaii


畜産廃棄物への応用

 シュア・ゴーは、北海ケルプを主原料として製造され、栄養分、ミネラル、酵素等を成分としており、生分解性があり、人間、動物、魚、植物等に無害であります。
  また、かなり高濃度であっても、これを使用する人間にとって、刺激臭もなく不燃性のため、安全であります。畜産廃棄物は、尿に含まれる尿素が、糞に含まれる尿素分解性酵素ウレアーゼにより分解され、アンモニアを発生させ、悪臭と家畜に対する生育障害を引き起こします。

  シュア・ゴーは、含有する北海ケルプ由来のアルギン酸等の成分により、アンモニアとの塩を作り、固定化し、臭気の発生を抑えます。また、シュア・ゴーは微生物活性効果を持つため、堆肥舎の糞に繰り返し散布することにより、消臭
するとともに、臭気の元を分解し、堆肥化を促進します。堆肥舎に応用する際には、シュア・ゴーを100倍に希釈し、悪臭のするところに繰り返し散布してください。

豚尿、牛尿を圃場還元する際には、土壌汚染を防ぎ、悪臭公害を防ぐため、アンモニアや硝酸態窒素および亜硝酸態窒素の低減が必要です。シュア・ゴーを廃糖蜜と併用し、豚尿や牛尿に少量添加し、曝気処理することにより、好気性発酵を促進し、臭気を消すとともに硝酸態窒素および亜硝酸態窒素を低減し、安全で、植物に有用な液肥にすることができます。

埋め立て地への応用

シュア・ゴーは、北海ケルプを主原料として製造され、栄養分、ミネラル、酵素等を成分としている。この製品は生分解性があり、人間、動物、魚、植物等に無害である。
また、かなり高濃度であっても、これを使用する人間にとって、刺激臭もなく不燃性のため、安全である。
  
固形、液状の廃棄物は、大抵の場合臭気を伴う。これは、バイオ・マスと呼ばれ、廃棄物内で生じる生化学反応によって臭気が生じる。この生化学反応過程で、微生物が酸素を消費することにより、水と水素分子が発生する。酸素が不足した状態では、水素分子は硫黄と結びつき、硫化水素となり、悪臭を発生させる。

シュア・ゴーは、不足気味の酸素を有効に使い、微生物の増殖を助けて酸化反応を効率よく進めることにより、水素分子が硫黄と反応することを抑え、臭気の発生を防ぐ。

シュア・ゴーは、埋め立て地の表面にスプレーしたり、汚泥が固まった場所やゴミの山にも使用でき、埋め立て地に伴うほとんどの臭気に対して効果がある。シュア・ゴーは、臭気を消し、臭気の元を分解することを助ける効果があるので、定期的に使用することが望ましい。埋め立て地に散布する際には、水で1000倍に希釈して使用する。

大抵の臭気は、不十分な微生物活動に伴って発生する。シュア・ゴーは、臭気の発生の源泉となる微生物の代謝を活発化させ、汚物を効率的に分解する。この結果、臭気の発生を抑え、環境を整える。